旅のお供は、新橋で買ったヒロタのシュークリーム。
昔から変わらない小ぶりなサイズと、軽いカスタードクリーム。移動中のおやつにはちょうどよく、「やっぱり美味しいな」と思いながら車窓を眺める。

今回乗車した山形新幹線は、東海道新幹線や山陽新幹線とは車内の雰囲気がまるで違った。
乗車率は8割ほどで決して空いているわけではない。それなのに驚くほど静か。電話はもちろん、会話をしている人もほとんどおらず、車内全体が落ち着いた空気に包まれていた。
そして福島駅では、山形新幹線ならではのイベントが待っている。
連結してきた車両が切り離され、前方は山形・新庄方面、後方は仙台方面へ。それぞれ別々の目的地へ向かって走り出す。
何度見ても「新幹線を切り離す」という光景は面白い。
さらに驚いたのは福島から先。
米沢へ向かう途中、何気なく車窓を眺めていると、「ずいぶん民家との距離が近いな」と感じた。
次の瞬間、目に飛び込んできたのは踏切。
「えっ、新幹線なのに踏切!?」と思わず二度見。
速度も東海道新幹線のような高速走行ではなく、体感では80km/h前後。普通の在来線を走っているような感覚になる。
調べてみると、福島~新庄間は在来線を新幹線車両が走る「ミニ新幹線」方式。そのため踏切もあり、急カーブや速度制限も多いらしい。
「新幹線」という名前から想像していた景色とはまったく違い、旅の途中で一番衝撃を受けた出来事だった。
正直なところ、「これ、本当に新幹線って呼ぶ必要あるの?」と思ってしまったが、それもまた山形新幹線ならではの個性なのかもしれない。

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