自己肯定感とは、自分自身の価値や存在意義を認められる感覚のことです。
心理学的には「自己受容」や「内的自己価値」と呼ばれ、日常生活の中での心の安定や行動力にも大きく影響します。
自己肯定感の低い人
他人や社会の評価に強く依存している人は、「自分は価値がある」と思うために、常に根拠を必要とします。
たとえば、仕事で成果を出したときだけ自分を認められる、外見が褒められたときだけ自信を持てる、という状況です。
- 特徴: 根拠至上主義者(外的自己価値依存型)
- 他人の評価や世間体に左右されやすい
- 失敗や批判に過剰に落ち込みやすい
例:
- 「上司に褒められたら嬉しいが、注意されると一気に自信を失う」
- 「資格や学歴がないと、自分は価値がないと思う」
- 「SNSのいいね数で自分の価値を測ってしまう」
自己肯定感の高い人
自己肯定感が高い人は、日常の中で楽しいことや好きなことで心が満たされています。
ポイントは、「~だから好き」ではなく「~なのに好き」と感じることが多い点です。心理学的には「内的自己価値型」と呼ばれます。
特徴: 条件に左右されず、楽しめる力がある
例:
- 「悪条件下でも、ついやってしまうことが沢山ある」
- 「成果が出なくても、創作活動を続けること自体が楽しい」
「~だから好き」と「~なのに好き」の違い
自己肯定感の差は、「好き」の捉え方にも表れます。
| 種類 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| ~だから好き | 条件や理由が明確にある | 安いから欲しい、エリートだから好き、金持ちだから好き、評価が高いから好き |
| ~なのに好き | 理由を超えて好き、楽しみそのものを優先する | 1匹も釣れなくても釣りが好き、失敗しても料理を続けたい、売れない画家 |
ポイント
自己肯定感が高い人は、理由を超えた「好き」を持つことで、他人の評価や外部条件に左右されずに生きることができます。
逆に理由に依存する「~だから好き」の考え方は、自己評価が外部要因に振り回されやすくなります。
日常でできる自己肯定感の鍛え方
- 小さな「~なのに好き」を意識して見つける:「理由を超えて好きなこと」を探す
- 他人の評価ではなく、自分の感覚を優先する
- 失敗や条件の悪さを受け入れつつ、それでも楽しめることをする
こうした積み重ねが、理由に依存しない、安定した自己肯定感を育てます。
私自身も、他人から見れば「挫折」や「失敗」と言われる経験をたくさんしてきました。
しかし私はそれを「通行止めを発見した経験」と「通過できた経験」として捉えています。つまり、どちらに転んでも学びや成長がある――私にとってはすべて「成功」なのです。

コメント