
あまちゃんは、宮藤官九郎脚本によるNHK連続テレビ小説。
オープニングから流れるテンポの良い音楽は、どこか運動会を思わせる軽快さがあり、一気に作品世界へ引き込まれる。
舞台は東北の海辺の町。物語の根底には東日本大震災という大きな出来事がありながらも、全体の空気感は不思議と明るい。重く描きすぎず、それでも確かに現実と向き合っているバランス感覚が、この作品の強さだと感じる。
劇中には昭和世代が思わずクスッとする小ネタも多く、テレビ・アイドル・地方文化など、懐かしい空気感が随所に散りばめられている。一方で、若い世代の価値観や、「自己利益を優先する社会」とどう向き合うかといった現代的なテーマも描かれており、単なる懐古作品では終わらない。
最初は軽いコメディのように見えて、気づけば完全にドラマの世界へ引きずり込まれているタイプの作品。
そして終盤では、それまで積み重ねてきた伏線を一気に回収。しかも回収の仕方がかなり大胆で、登場人物たちの想いと過去の出来事が大きくつながっていく構成は見事だった。
笑えて、温かくて、最後にはしっかり胸に残る。
朝ドラの代表作として今でも名前が挙がる理由がよく分かる作品。

コメント