うな重

これまで全国各地で、いろいろな店のうな重を食べ歩いてきた。

その中でも「これは本当に美味しい」と思ったのは、

  • 名古屋「あつた蓬莱軒」
  • 福岡・中洲「吉塚うなぎ」
  • 東京・浅草「色川」

この3店は、私の中では別格だった。

特に吉塚うなぎは、表面は香ばしくカリッと焼かれ、中はふっくら。

「これ以上のうなぎはない」

そう思っていたほどだ。

名店でも、いつまでも名店とは限らない

ところが、去年11月4日に久しぶりに吉塚うなぎを訪れた。

正直、かなりがっかりした。

焼き方は雑で、ご飯も柔らかすぎる。

あの絶妙な香ばしさは消え、「本当に同じ店なのか?」と思うほどだった。

外国人観光客が急増して忙しくなった影響なのかもしれないが、理由は分からない。

少なくとも、「また食べに来たい」と思える出来ではなかった。

浅草の色川も同じだった。

関東のウナギは蒸してから焼く。

以前より焼きが甘く、外のカリッとが無くなっていた。

タレもかけ過ぎ。

うなぎ本来の香ばしさよりも、タレの味だけが前に出てしまい、こちらも残念な印象だった。

どちらの店も焼き方が以前より雑に感じられ、身もボロボロに崩れていた。

来年、ドラクエウォークのお土産巡りで名古屋へ行く予定なので、あつた蓬莱軒だけは改めて確かめてみたいと思っている。

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チェーン店のうなぎも悪くない

もちろん、ガストや松屋のうなぎも十分おいしい。

ただ、身が少しやわらかく、どちらかというと「タレで煮たうなぎ」のような印象。

これはこれで好きだが、老舗の炭火焼きとは少し方向性が違う料理だと感じる。

結局、一番安心して食べられるのは……

そんな中、改めて食べて「やっぱりすごい」と思うのが吉野家のうな重だ。

タレは濃すぎず薄すぎず、うなぎの風味をしっかり引き立てる絶妙な味付け。

外国産と思われるうなぎも、余分な脂っこさがなく、香ばしく、ふんわりと柔らかい食感に仕上がっている。

ご飯とのバランスもよく、一口、また一口と箸が進み、最後まで飽きることなく食べられる。

派手さや高級感こそないが、「ここまで満足できるのか」と毎回感心させられる完成度だ。

もちろん老舗専門店と比べるつもりはない。ただ、今の色川や吉塚のうな重と比べても、吉野家は十分健闘していると思う。

しかも、この価格帯(1,229円)でこの品質なら十分すぎる。クーポンを使えば、冷や汁とから揚げを付けても1,500円。老舗ではまず味わえないコストパフォーマンスだ。

  • 早い
  • 安い
  • うまい

吉野家らしいQCD(Quality・Cost・Delivery)が、うな重でもしっかり成立している。改めて食べて、「人気には理由がある」と実感した。

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