今日は釣れるかなぁ。
そんなことを考えながら、いつものように丸亀製麺へ。
夏休みらしく学生バイトが増えていた。
麺の湯切りは少し雑で、ワカメも昆布みたい。

「次は家で食べよう」
そう思いながら波止場へ向かうと、波打ち際は荒れている。
トンビが集団で旋回していて、いかにも気圧が低そうな空。
それでも岸では向かい風に向かって投げ釣りをしている人がいた。
「何とかなるか」
そう思って船に乗り込んだ。
沖へ出ると、そこそこ時化ていて風も強い。
それでもソナーを見ると、映るのは船、船、船。
とはいえ、想定の範囲内だ。
船に乗る前には、帽子が飛ばないように付けていたストッパーが折れてしまった。
帽子を飛ばさないよう気を付けながら釣りを始める。
前回味を占めたオモリグからスタート。
しかし今日はアタリが分からない。
というより、イカパンチが竿先に出ない。
潮と風の向きが合わず、船も蛇行気味。
仕掛けが思うように安定せず、釣りづらい状況だった。


しかし、後ろの人は釣っている。
「アタリが小さいから即アワセしないと掛からないよ」
仲間にそう話しているのが聞こえた。
それなら——。
こいつの出番だ。
これが大正解。
小さなイカパンチまで明確に伝わる。
反応は20〜25m。
しかも浅いのにサイズがいい。
「イカはタナを釣れ」
と言われる理由を改めて実感した。
そこからは無双。
周りの3倍くらいのペースで掛け続け、最終的に66ハイで終了した。
クーラーを車へ積み込むと、隣の車の人が声を掛けてきた。
真反対の釣り座で、いつも胴付き仕掛けを使っている人だ。
何度も顔は合わせているが、話すのはこれが初めて。
メタルと胴付きは、使うシンカーの重さが違うため、おまつりを避ける目的で船の両端に分かれることが多い。
そのため、意外と話す機会がないのだ。
この人も、船長から「いつもの場所で」と案内される常連。
かなりの腕前なのだろうと、以前から思っていた。
「どのくらい釣れました?」
「60〜70ぐらいです。」
そこからは、イカのいた場所、ロッド、枝スの長さ、浮きスッテ…。
釣り人同士の情報交換が止まらない。
相手は胴付き仕掛けで100杯を超えたところで数えるのをやめたらしく、
「8本のスッテに5ハイ付いてきた」
なんて景気のいい話まで飛び出した。
さらに、
お互いが「今年6回目(笑)。ずっと釣れなかったから、今日は最高でしたね。」
と満面の笑み。
数が釣れた日は、みんな笑顔になる。
これは釣り人共通なのかもしれない。



帰宅すると、イカのお礼にゴーヤ、アイコトマト、オクラをいただいた。
料理しようとも思ったが、この日は疲労回復を優先。
スーパー銭湯へ向かう前に、吉野家でご飯を食べることにした。
注文したのは牛タン定食。


ドラクエウォークコラボ期間中、ずっと気になっていたものの、コラボメニューばかり食べていたので、ようやく牛タン定食を食べることができた。
店内を見渡すと、お客さんは数えるほど。
あの連日の賑わいが嘘のようだ。
商品を受け取るとき、バイトのお姉さんに声をかけた。
「コラボ、大変だったでしょう?」
「そうなんですよ。2人で回していたので、本当に大変で……。」
そう言って苦笑いする。
私は思わず、
「ようやく、店に平和が戻りましたね。」
と返した。
我ながら、村人Aが言いそうなセリフである。
店員さんも笑いながらうなずいた。
あれだけ毎日のように通っていた吉野家も、いつもの日常に戻っていた。

コメント