車で行ける九州のランドマークも残すは久留米の丸星ラーメン、天草の崎津教会、そして熊本城のみとなった。


久留米から天草へ向かう道中、せっかくなので少しだけ道草を楽しむことに。
山側から海へ向かって下っていると、「おもしろ荘」という気になる看板を横目に、ちょうど良さそうな足湯を発見した。

無料とは思えないほど設備はきれいで、お湯は熱め。先客が3人いたので、しばらく雑談をしながら旅の疲れを癒やす。
旅先では、こういう何気ない時間が意外と印象に残る。
続いて海を見に立ち寄る。
……と思ったのだが、目の前に広がっていたのは海というより広大な干潟。

初めて訪れる海では、釣り人を見つけて「何が釣れますか?」と尋ねるのが私の恒例なのだが、この日は誰もいない。
油を売っていた油屋さんに飲み物を差し入れして話を聞くと、満潮になると海水が押し寄せ、波打ち際になるという。
これには驚いた。
十分に休憩できたので、次はケンミンショーで観たスイカ探し。
海沿いは道路脇の草が伸び放題だったが、街中へ入ると意外と栄えていて驚く。歩道も整備され、点字ブロックまでしっかり設置されていた。
すると道の駅のような施設を発見。
スイカを買いたかったのだが、切ってないし、丸ごとは大きすぎてクーラーボックスに入らない。
店員さんと相談していると、「さっき農家さんが持って来られたばかりですよ」と勧められた小玉スイカがあったので、それを購入した。いつ頃が食べごろですかと聞くと、メロンと違って、スイカは熟成させる必要がないらしい。

メロンと聞いて、ふと新卒で働いていた頃、この地域出身の同期の友人が寮でホームランメロンを振舞ってくれたことを思い出した。
久しぶりに電話しようと思ったが、以前携帯電話をテトラポットへ落としてしまい、連絡先を登録し直していなかった。
今度、共通の友人に聞いてみよう。
確か今は、この辺りで神戸直伝のお菓子屋さんかパン屋さんを営んでいると聞いている。ヲタな一人娘も、コロナの頃に成人しているだろう。
そんなことを考えながら再び天草へ。
天草といえば、イルカウォッチング、ワタリガニすくい、タコ釣り、そして天草四郎くらいしか思い浮かばない。
しかし、お店はたこ焼き屋ぐらい。同じような景色が延々と続く。道の駅もどこも似たような雰囲気だったので、いつもなら各駅停車で立ち寄るところだが、今回は快速運転で通過。
「さっきここ通らなかった?」
そんな感覚を10回くらい繰り返した頃、ようやく崎津教会へ到着した。


残念ながら閉館時間を過ぎていて中には入れなかった。
教会なのに内部は畳敷きという珍しい造りらしく、一度見てみたかった気もするが、数日も経てば「まあ、いいか」と思うのが私である。
すぐ横の海を見渡しても釣り人は見当たらない。

ランドマークを回収し、最後の砦の熊本城へ向かった。
熊本城周辺は道が入り組んでいて運転が少々厄介。近くに路駐し、ドラクエウォークのランドマークだけをサッと回収。
久しぶりに熊本城を見たら、いつの間にかタワマンになっていて少し驚いた。もちろん、震災からの復旧工事中である。

これで九州本土のランドマークは完全制覇。残すは離島のみとなった。
この日の走行距離は約600km。
平均時速40km/h、運転時間は実に15時間。

ランドマークを巡る旅というより、一日中ドライブしていたような一日だった。
そして、この日買った小玉スイカを食べてみる。
久留米で食べたラーメンが思いのほかまずく、結局、うまかっちゃんで口直しすることに。
食後のデザートに切った小玉スイカは、皮付近までしっかり甘く、ざらつきのないシャキシャキとした食感も抜群。農家さんが「さっき持って来られたばかり」と話していたのも納得の美味しさだった。
今回の旅のクエストクリア報酬は、この小玉スイカだった。



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